かつて香料諸島と呼ばれたインドネシア
その中でも代表的なスパイスの1つである「クローブ」
日本では「丁子(チョウジ)」「丁香(チョウコウ)」とも呼ばれ、重宝されています。
本記事では、インドネシア原産のスパイス/香辛料であるクローブについて紹介いたします。
クローブについて
生産量でも消費量でもインドネシアが世界1位!
クローブはインドネシアのスラウェシ島とニューギニア島の間にある、マルク諸島(モルッカ諸島)原産のスパイスです。
インドネシアの他にも、スリランカやマダガスカル、ドミニカ共和国でも栽培されていて、日本でも植物園の温室で育てられています。
早くから世界中に広まり、絶世の美女と言われるクレオパトラもクローブの甘い香りの虜となり、クローブから抽出したオイルを調合して利用していたとのことです。
日本でも古くから利用されてきたクローブ
奈良の東大寺・正倉院にも宝物としてクローブが収められ、珍重されていました。
平安時代には柱にかけて邪気を払うといった使い方もされていたそうです。
『源氏物語』などにも取り上げられたそうです。
戦国時代ともなると武士も香を嗜むようになり、出陣の際には兜に香を焚き込める者もいたそうです。
インドネシア原産のクローブが、昔から日本人に使用されていたと知ると感慨深いものがありますね。
クローブの香りと味
クローブはバニラのような濃厚な甘い香りがしますが、噛むと刺すような刺激と同時に、辛みと苦みに襲われます。
クローブは肉料理に非常に良く合い、煮込み料理などでの肉の臭み消しとして使えます。
インドネシアではタバコの原料として使われ、「ガラム」というインドネシア産の有名なタバコがあるのですが、あの強くて甘い香りがクローブの香りです。
また、インドの「チャイ」というミルクティーにもクローブが使われています。
クローブを使った代表的な料理
チャイ
チャイは「クローブ」、「シナモン」、「カルモダン」があれば、自宅でも簡単に作ることが可能です。
ポトフ
ポトフの場合は玉ねぎかジャガイモにクローブを刺して煮込みます。
ビーフシチュー
クローブを加えることによって、専門店のような味が再現できるようになります。
クローブは材料に刺すか、不織布などに入れて後で取り出せるようにするのがオススメです。
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