当エントリーでは、インドネシア旅行中の飲み水について、注意点と対策をご紹介いたします。
インドネシアのジャカルタ在住かつ海外渡航歴が16ヶ国ある筆者が、腹痛や下痢による影響で床の上をのたうち回ったりと、もがき苦しみながら得た知見を共有したいと思います。
※医療および保健指導を司る医療従事者による、専門的な医療記事ではないことをご理解の上、ご覧ください。
インドネシア旅行者が発症する疾患の大部分が経口感染によるもの
経口感染とは簡単に言えば「口から感染する感染症」のことです。
インドネシアで発生する疾患の殆どが経口感染によるものです。
水道水、氷、生野菜、カットフルーツなどが原因で感染することが多いです。
代表的な傾向感染症は、A型肝炎・ポリオ・腸チフス・ノロウイルス・アメーバ赤痢・O-157などがあります。
インドネシアでかかりやすい腸管感染症と、その症状
点滴による抗生物質の投与を受けた時の写真
インドネシアでは下痢や腹痛などは極めて日常的な症状です。
原因はさまざまで、確定できないことが多いです。
現地では急性腸炎・食中毒・腸チフス・アメーバ赤痢・A型肝炎などにかかる可能性があります。
特に、腸チフスは現地でありふれた病気です。
可能であれば、渡航前に腸チフスワクチンの接種をオススメいたします。
インドネシア旅行は飲み水必須
インドネシアはジャカルタやバリ、ロンボクなどの有名な観光地は大抵、昼間の気温は30度前後になります。
インドネシアは2つの季節があり、雨季と乾季に分かれます。
雨季は11月から4月
乾季は5月から10月
雨季は乾季に比べて気温が若干、低くなりますが、ジャカルタ周辺などの地域は洪水が頻発するので注意が必要です。
ジャカルタの年間平均気温は28度前後です。
体感としては東京の夏よりは過ごしやすく感じます。
ただ、それでも暑いことには変わりがなく、飛行機での移動疲れであったり、慣れない異国の地での事なので、水分補給には十分に気を付けてください。
インドネシア旅行中の飲み水はどうすべきか?
我が家のウォーターサーバー
水道水は絶対NG! 現地人ですら飲まない
結論から言ってしまえば、水道水は絶対に飲んではいけません。
現地のワイルドなインドネシア人ですら、生の水道水は飲みません。
インドネシアの水道水の中には、大腸菌や細菌などの不純物が含まれています。
ジャカルタの水道水には地下水も含まれておりますが(地下水の使い過ぎが原因で地盤沈下が進み、洪水の原因となっております)、下水道の整備が遅れているために、地下水の水質にも不安が残ります。
インドネシアの飲料水はペットボトル
インドネシアの日本人在住者の多くの家庭にはウォーターサーバーが置いてありますが、旅行者の多くはホテルに泊まることでしょう。
そういった場合には、基本的には水分補給はホテルに置いてあるペットボトルか、インドマレやアルファマートなどのコンビニに売ってあるペットボトル、路上販売のペットボトルなどを購入されることと思われます。
ペットボトル(特に水)を購入された際には、キャップがしっかりと閉まっているか確認しましょう。
インドネシア旅行中の水についての注意点
次に、インドネシア旅行中の水についての注意点をあげていきたいと思います。
煮沸すればOK?
アンコット(乗り合いバスという意味)という名のインスタントコーヒー
現地に友人がいる場合、友人の家に訪れる機会もあることでしょう。
私も経験があるのですが、現地の友人宅に行くと、水道水を煮沸したコーヒーやインドミーと呼ばれるインスタントラーメンが出されることがあります。
これは、結論から申し上げますと、問題ありません。
私も最初は「大丈夫かな・・・でも、断りづらいし・・・」と恐る恐るトライしましたが、一度もお腹を壊したことはありません。
これを気にしだしたら、ほとんどの屋台飯が食べられなくなることでしょう。
インドネシア在住者の方々に聞いても、問題ないという方が殆どです。
歯磨きは?
私は歯磨きは水道水を使っております。
基本的には「飲まなければ大丈夫」だと勝手に判断しているので、ブラシを洗ったり、口をゆすぐくらいは水道水を使っています。
シャワーを浴びている際にも、微量ながら口に入っているでしょうしね。
ただ、これはあくまで腸内細菌が現地化された在住者だからこそなせる業なのかもしれません。
観光客の方々には、ミネラルウォーターをオススメいたします。
うがいは?
私は、うがいの際にはミネラルウォーターを使っています。
うがいは上を向いてガラガラと喉を鳴らしながらするものなので、下手したら勢い良く飲み込んでしまうリスクがあります。
ミネラルウォーターでのうがいをオススメいたします。
食器洗いは問題なし
当たり前の話のように感じますが、在住者の友人に食器を洗った後、必ず最後にミネラルウォーターを使ってから水をきり、拭いてから食器棚に戻す方がおられました。
そこまで神経質になる必要はありません。
ペットボトル購入時は必ずキャップが緩んでいないか注意
先ほども少し触れましたが、ペットボトル購入時は必ずキャップが緩んでいないか確認しましょう。
私自身は経験がありませんが、ペットボトルのキャップが緩んでいるものもあるそうです。
中に水道水を入れて販売する悪質なものです。
私がインドネシアに来たばかりのころは職場のインドネシア人の同僚が非常によく面倒を見てくれていたのですが、コンビニで水を買った際には「キャップしまってた?」と確認されました。
現地の方も気を付けているようです。
ドリンクに入れる氷に注意
モール内のレストランで注文したオレンジジュース
私が初めてインドネシア(バリ島)に訪れたのは2017年ですが、その頃は確か氷を避けて飲んでいたような気がします。
しかし、2019年にジャカルタに移住してからは氷を存在をいっさい気にせず飲み続けています。
というのも、これまで海外旅行を繰り返し、私の中で勝手に「氷では腹は壊さない」と判断してのことです。
ちなみに、少ないサンプル数ではありますが、私の友人で「氷でお腹を壊した」という話は聞いたことがありません。
モール内のレストランなどで食事を取られる場合には、そこまで神経質になる必要はないかと思われます。
生野菜やカットフルーツ
インドマレット(コンビニ)で購入したカットフルーツ
生の野菜や果物は水道水で洗っていることが多いです。
また、果物を切る際に用いられるナイフなども、屋台の場合は衛生的に問題があります。
私は屋台のカットフルーツは現地の友人にプレゼントされた場合などを除き、基本的には食べないようにしています。
ただ、モール内のレストランであったり、衛生管理が徹底されていそうだと判断した場合は食べても大丈夫だと思います。
ビールは水分補給にならない
ロンボクのギリ・トラワンガンのビーチにて
バリ島などの観光地に行くと、水代わりにビンタンビールやバリハイなどを水代わり飲む方がいらっしゃいますよね。
何を隠そう私もそのうちの1人です。笑
ビールは1リットル飲むと、利尿作用により水分は1.2リットル失われると言われています。
ビールを飲むのはいいですが、しっかりと水分補給することを心がけましょう。
コラム:水以上にサンバルに注意!?
パダン料理とサンバル
サンバルはインドネシア料理で用いられる辛味調味料でチリソースの一種です。
私を含め、現地在住の日本人の友人は、「サンバルを食べると高確率でお腹が痛くなる」という方々が散見されます。
なぜなのか?
単に「メチャクチャ辛いから」という理由からです。
細菌やウイルスなどによるものでなくとも腹痛の原因となる要素は沢山あります。
インドネシア料理は非常に辛いものが多いです。
辛いものが苦手な方は、
あまり辛くしないでください「Mohon jangan terlalu pedas(モホン ジャンガン トゥラル プダス)」と伝えましょう。
リゾート地や外国人が多く訪れる場所では英語で「Can you make it mild,please?/Can you not make it too spicy,please?」と言っても問題ありません。
海外旅行保険
インドネシアに旅行する際には海外旅行保険に入るのがベストです。
最近では、年会費永年無料なのにもかかわらず、海外旅行保険の充実したサポートがある、海外旅行者には嬉しいクレジットカードがあります。
興味のある方は、こちらの記事もどうぞ。
まとめ
インドネシアでの飲み水の対策は基本的には「ペットボトルの持ち歩き」がオススメです。
日中はインドネシア内の多くの観光地が30度を超え、飛行機での移動疲れや環境の変化による不調から、体調を崩しやすい状態となっていることでしょう。
インドネシアで水分補給が出来なければ、熱中症などになってしまうかもしれません。
ペットボトルの水を持ち歩き、こまめに水分補給するように心がけましょう。
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